Jotaro’s TGO Challenge 2019 : Part 8 – Day12-13-Finish

Jotaro’s TGO Challenge 2019 : Part 8 – Day12-13-Finish

ジョータローの TGO チャレンジ 2019 : Part 8 − 12〜13日目–フィニッシュ

521日:Day 12

12日目の朝は、雨。前半の8日間がウソのように晴れていたが、9日目以降からはやっとスコットランドの気まぐれな天気が本領を発揮している。

いよいよTGOも残すところ今日を含めて後二日。ケアンゴームズ国立公園を出て、ここからは人里に沿って歩いていくことになるので、当然舗装路を歩くことが多くなる。それでも、今日はできるだけ川沿いのトレイルや牧羊地や農耕地の脇道を歩く予定だ。

人里に出たと言っても、まだ辺境の地なので、見渡す限りの丘陵地帯に牧羊地が広がっているだけだ。村を出てしばらく、ローカルな舗装路を行き、その後橋を渡り丘陵地の裾野に広がる牧羊地のランドローバー・ロードを行く。

ターフサイドの教会のキッチンにて。ボランティアの人々が食事を提供して下さる。ボランティアの人たちも、過去にTGOの経験している。

 

村を出ると丘陵地帯を背景に羊や牛の放牧風景が広がる

 

付近を流れる川は、いわゆる「ピーティ」だ。土壌の成分が川の水に多く溶け込んでいる。

 

ノース・エスク川を渡る橋

 

ノース・エスク川沿いのランンドローバー・ロードを行く

 

ノース・エスク川にかかる橋2

 

この川沿いの牧羊地の道はおよそ10kmに渡って歩くことになった。舗装路を出来るだけ避けたいという事で川の反対側を未舗装のトレイルというか牧草地を歩いているが、所々非常にコンディションの悪い場所がある。本来は歩くためのトレイルではないので当然と言えば当然だ。ランドローバーや、バギーのような悪路走行に長けた車両向きの道と言える。その為、思ったよりもスピードが上がらない。対岸の舗装路を見ると数名の他のチャレンジャーが歩いているのが見えたが、舗装路の方が目的地に早く到達するという目的では早いだろう。

本日の目的地の村、エゼルが近づき、牧羊地から歩きやすいランドローバー・ロードになった。さらに、舗装路をショートカットするために、農耕地の畦道のようなところを歩く。

ひたすら牧羊地を行く

 

足に優しい牧羊地のトレイル

 

村に近づくと、歩きやすいグラベルの道となる。

 

農耕地の畦道のような所を通ってショートカット

 

しばらくすると、エゼル村に到着した。

この村は18世紀の前半に作られた歴史ある村だ。ここまで18kmの道のりをひたすら歩いてきたので、結構空腹だった。レストランのあるホテルを見つけて、ここなら開いているだろうと入ってみると、なんとポールがいた。別に申し合わせていたわけではない。彼とはダルウィニーで出会って以来、ブリーマー、グレン・リー、ターフサイドで出会っていて、すっかり意気投合していたのだ。

「ヘイ!ジョー。遅かったな。待ってたよw。」と彼は言った。相変わらずユーモアのある愉快な奴だ。どうやら彼は舗装路を通ってきたので、後からスタートしたにもかかわらず、一足先に到着したようだ。ビールで乾杯し、ビーフパイを食べた。これがすこぶる美味しかった。

Edzell(エゼル)に到着

 

エゼルでポールに再会

 

外は雨脚が強くなってきた。村にはTGOの為のキャンプエリアが設けてあるらしいが、雨が強くなったこともあり、せっかく宿があるのだから、B&Bに泊まろうということになった。

本日の移動距離、18km

エゼルではB&Bに泊まる

 


 

522日:Day 13

13日目の朝。今朝もスコットランドらしい、鈍色の空と思い出したように降り出す雨。

昨夜はB&Bのベッドで快適に休むことができた。TGOもいよいよ最終日。

B&Bのオーナーが素晴らしい朝食を用意してくれた。素晴らしくおいしい朝食だ。

ポールは別の場所をフィニッシュポイントに選んでいたので、「また最終地点のモントローズで会おう」と言って別の道を行った。

エゼルを後にして、しばらくは舗装路の脇のトレイルを歩く。ここからはどんどん人里が濃くなってくるので、ほんとんど舗装路を歩くことになる。

牧羊地は姿を消し、キャノーラ畑などの農耕地が目立ってくる。

B&Bの朝食。とても美味しい。

 

雨のエゼルを後にする

 

しばらくは舗装路の脇にトレイルがついている

 

キャノーラ畑

 

出来るだけ交通量の多い幹線道路を避けるようにコースをとって行く。

しばらく行くと、A90という幹線道路を横切る箇所に出た。このA90とは比較的大きな幹線道路で、日本でいう高速道路や自動車専用道路のような規模だ。しかし、歩道橋や地下トンネルはないので、左右を確認して素早く渡るしかない。

ふと振り返ると、昨日歩いてきたターフサイドからエゼル方面の丘陵地帯が見えた。

さらにひたすら舗装路を行く。GPSをチェックすると後14-15kmだ。

普段は舗装路を14-15kmも歩くとなると「勘弁して」となるが、これでTGOのフィニッシュ地点のスコットランド東海岸にたどり着くと思うと、ワクワクして歩調も軽やかになるから不思議なものだ。

 

出来るだけ幹線道路を避け、ローカルな道を行く

 

A90を横断する

 

振り返ると、昨日越えてきた丘陵地帯が見える

 

ひたすら舗装路を東に向かって歩く

 

モントローズの町の境界を示す標識が見えてきた。あと残すは3-4km。

しばらく行くと、見覚えのある景色になった。この海岸へは冬に下見に来ていたのだ。

潮風に乗って、潮の香りがしてきた。海はもうすぐだ。

ゴール地点の町、モントローズの標識が現れた

 

モントローズの海岸まで後わずか。潮の香りがする。

 

海岸と町を隔てる丘を登ると海が見えた。スコットランド東海岸にたどり着いたのだ。

「よし!、やったー!」と心の中で呟く。喜びがこみ上げる。

スコットランド西海岸のオーバンをスタートしてから13日目、約320kmを歩いて、無事にスコットランド東海岸のゴールにたどり着くことができた。

相棒ジェイソンのリタイヤ、トレッキングポールの紛失、ボグスの洗礼、出会った他のTGOチャレンジャー達の笑顔、素晴らしい風景の数々が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。

そんなことを思いながら、しばらくの間、海岸でボーッとたたずんでしまった。

とても感慨深い瞬間を心に刻んで、このモントローズの海岸を後にして、予め予約してあったホテルにチェックイン。

 

スコットランド東海岸、モントローズのビーチにたどり着いた。

 

モントローズのビーチにて。笑みが溢れる

 

このホテルはTGOのコントロールルーム、TGO完歩者のディナーパーティの場所でもある。

コントロールルームでゴールの申請をして、TGO2019完歩の認定書やTシャツ等の参加記念品を受け取る。

TGO40周年を迎えるこのイベントに、日本人として初参加し、完歩できたことはとても嬉しく思う。

会う人皆が代わる代わる祝福してくれる。なんと素晴らしいコミュニティなのだろう!

TGOの素晴らしさは、スコットランドの自然の中に長期間身を置くことだけでなく、組織を運営に携わっている人々、参加している人々が素晴らしいのだ。

日本人としてたった一人で初参加して、全くアウェイ感の無いこの感じは、今まで味わったことのない感覚だ。

この夜は、プレ・ディナー。明日がちょうど二週間目にあたる最終日なので、明日の夜がメイン・ディナーということになる。

この日、到着した人々だけでの食事会だ。

ゴール地点はスコットランド東海岸に全部で21箇所設定してあるので、それぞれのゴール地点にゴールした人たちが、明日最終的にここに集うことになる。

本日の移動距離、20km

総合ゴール地点のモントローズ・パークホテル

 

ホテルはTGOのためにほぼ貸し切り

 


 

523日:Day 14

TGOゴールから一夜あけた14日目。今朝は久々に晴れている。

今日が公式なゴール期日であり、また、他のゴール地点でゴールしたチャレンジャー達がここに最終申請をするために集まってくる日だ。そして、完歩者によるディナーパーティが行われる。

午前中は、リサプライの余りや、着替え等の荷物とともにモントローズからエジンバラへ戻るため、レンタカーを手配するため電車でもう少し大きい街のダンディーまで出かけ、車をピックアップ。

午後からもパークホテルの前には続々とチャレンジャー達が集まってきている。それぞれ健闘を称え合い、皆嬉しそうだ。

パークホテルには続々とゴールしたチャレンジャーが集まってくる

 

TGO運営責任者のスーさんの挨拶でパーティが始まった。

 

トレイルの途中で顔見知りになった人達や、ブリーマーやカラター・ロッジで出会った人達も次々とホテル前に集まってきているので、出迎えたり挨拶したりと和やかなムードでパーティが始まる夕暮れまで過ごした。

そして、いよいよTGO運営責任者のスーさんの挨拶でパーティが始まった。今回は40周年にあたるということで、過去40年間の歴史を振り返ったり、10回以上コンプリートしたエキスパートを称賛したり、日本からの初参加ということで自身の紹介までしてくれた。本当に光栄極まりない。

食事中も、ジョークを交えた楽しいスピーチや、歌まで飛び出して大合唱となった。本当に愉快で最高にナイスな人達の集まりだ。

こうして宴もピークを迎え、食事後も代わる代わる色々な人とお喋りしたりしながら夜は更けていった。

ベルギーから参加しているヒンネ(真ん中)とオランダから参加しているウイリアム(右)

 

TGOに参加するきっかけとなった、レジェンド・ヒルウオーカーのクリス・タウンゼント氏と

 

スコットランドの正装が素晴らしい

 

バンド演奏の余興もある

 

夜更までパーティはつづく

 

TGOを終えて、バックパッキングトリップとしての旅として、スコットランドの自然の中を二週間にわたりどっぷりと浸れたことは最高の体験であり、TGOを通じて同じ価値観を共有できる仲間と大勢知り合えたことがそれにもまして貴重な経験となった。「TGOチャレンジャー同士は家族も同然よ。」と誰かが言っていたが、まさにそれは真実なのだ。

 

ルート全体図

https://osmaps.ordnancesurvey.co.uk/route/3886331/Jotaros-TGO-2019

 

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